歯を失うと老後はどうなる?【実体験】介護歴20年が見た現実①
私は20年ほど介護の現場で働いてきました。
その中で、何度も目にしてきたことがあります。
それは──
歯を大切にしてこなかった人が、老後に大きく生活を制限されてしまう現実です。
今回はその体験をもとに、
老後(施設生活)において歯がどれほど重要なのか。
そしてそれが
生活の質(QOL=クオリティ・オブ・ライフ)に
どれだけ影響するのか。
現場で見てきたリアルをお伝えしたいと思います。
さらに今回この記事を書くにあたり、
自分自身でも歯の知識を改めて勉強し直しました。
すると正直なところ──
「これ…今からちゃんとやらないとまずいぞ」
と、私自身が危機感を持つ内容ばかりでした。
そのため今回は、
現場で見てきた現実
本で再確認した事実
そして資産形成の観点
この3つを合わせてお伝えします。
もしこの記事を読んで、
「ちょっと歯を大切にしようかな」
そう思っていただけたら本当に嬉しいです。
歯がないと、好きなものが食べられなくなる
これは介護現場では、よくある光景です。
「○○が食べたい。なんで食べられないの?」
「喉に詰まるリスクがあるので差し入れは控えてください」
「誤嚥の危険があるので食事形態を変更しましょう」
私たち介護士にとっては日常の会話です。
でも、本人にとっては違います。
それは──
食べたいものが食べられなくなる宣告に近いものだからです。
食事形態が変わるというのは、簡単に言えばこういうことです。
普通のご飯
↓
お粥
↓
ミキサー食(ペースト状)
おかずも
普通の料理
↓
細かく刻まれた料理
↓
形のない食事
こうなっていきます。
そして歯がない人は、この状態になる可能性がかなり高くなります。
しかもこれは
自分の意思とは関係なく決まることもあります。
認知症があると、自分で決められないことが増える
認知症になると、
意思疎通が難しくなる。判断能力が低下する。
こういったことが起きます。
そのため
ケアマネージャー、看護師、介護士、
医師、家族。
こうした人たちが相談して
食事形態を決めるケースが多くなります。
もちろんこれは安全のためです。
誤嚥(食べ物が気管に入ること)は
命に関わるからです。
ただ、それでも──
食べる楽しみは確実に減ります。
魚の形はなくなり
寿司は別の食べ物になり
ケーキはプリンに変わる。
私は何度も見てきました。
「これが寿司なの?」という表情を。
何を食べているのかわからないまま
無表情で食べている姿を。
周りはケーキなのに
自分だけ違うデザートで寂しそうな様子を。
高齢になると「食事」が最後の楽しみになることが多い
高齢になると
外出が減る、役割が減る、会話が減る。
そういう方も増えていきます。
そんな中で、
最後まで残りやすい楽しみが食事です。
でも歯の状態が悪いと、
その最後の楽しみまで制限されてしまうことがあります。
これは想像以上に
つらい現実だと私は感じています。
入れ歯があれば大丈夫?実はそうでもない
ここでよくある質問があります。
「入れ歯があれば大丈夫では?」
結論から言うと、ある程度は大丈夫です。
実際、施設でも
入れ歯がしっかり使えている方は
普通の食事に近い形で提供されることが多いです。
ただし問題があります。
認知症です。
認知症が進むと
入れ歯が作れない、うまく調整できない。
こういったことが起こる場合があります。
さらに高齢になると
入れ歯が合わなくなる、噛む力が低下する。
ということも起きます。
その結果、結局食事形態が下がってしまう。
こういうケースも現場では珍しくありません。
ここからが本題です
ここまでが
私が現場で見てきた現実です。
そして今回、歯について調べ直してみて
正直再度痛感させられてきたことをお伝えします。
歯の問題は
食事だけでは終わらない可能性があるからです。
参考にした本はこちらです。
「認知症が気になり出したら歯科にも行こう」
「100歳までの歯の教科書」
歯が少ない人は認知症リスクが高い可能性がある
研究の中では、歯の本数が少ない人は
認知症の発症リスクが高い。
という報告がありました。
理由として考えられているのは
・噛む回数が減る
・脳への刺激が減る
・栄養バランスが崩れる
さらに、歯周病菌による炎症が脳に影響する可能性
などが指摘されています。
もちろん
因果関係が完全に証明されているわけではありません。
ただ、現場で働いていると
こう感じることがあります。
口腔環境が悪い方ほど
認知機能が低下しているケースが多い。
逆に、歯を大切にしている方は
比較的しっかりしている方が多い。
これは偶然かもしれません。
でも、もし可能性があるなら──
歯磨きと歯科受診で予防できることはやった方がいい。
私はそう思っています。
歯周病は「口の病気」で終わらない可能性がある
歯がなくなる原因の一つが歯周病です。
そして歯周病は虫歯と並んで
歯を失う主な原因の一つと言われています。
さらに研究では、
歯周病が全身に影響する可能性も指摘されています。
関連が示唆されているものとして
・糖尿病
・心疾患
・脳血管疾患
などがあります。
もしこれらの病気になると
・食事制限
・身体機能低下
・生活制限
こうした問題が出てきます。
つまりその先にあるのは
食べられない理由が増えていく人生です。
これは
私が現場で何度も見てきた現実です。
歯の問題は「お金」と「時間」も奪う
ここはこのブログのテーマでもある
資産形成の話です。
歯を放置すると、
健康だけでなく
資産にも影響する可能性があります。
例えば
・医療費の増加
・通院時間の増加
・働ける期間の短縮
こういった問題です。
予防している人と
放置している人では
生涯医療費に多額の差が生じる可能性がある
という試算もあります。
中には
1000万円近い差が出る可能性という話もあるほどです。
歯を甘く見た私の失敗談
ここで少し恥ずかしい話をします。
実は私自身、歯を軽く見ていた時期がありました。
20代の頃です。
歯磨きをサボり
歯の痛みを放置していました。
するとある日、
食事中にバキッという音がしました。
歯が割れました。
結果どうなったかというと
神経を抜くことになりました。
しかも通院期間は約1年。
本当に後悔しました。
もう一つの失敗
30代になってからも
定期的な歯科受診をしていませんでした。
受診するきっかけは子どもが生まれたことです。
「子どもと関わるなら口の中もきれいにしよう」
そう思って歯医者に行ったら──
虫歯だらけでした。
しかも、過去に治療した場所に虫歯再発。
結果、また長期通院です。
結論:歯は未来の自分への投資
歯磨きは地味です。
歯医者は面倒です。
お金もかかります。
でも──
失う可能性があるものは
・食べる楽しみ
・考える力
・動ける身体
・お金
・時間
かもしれません。
私は今、
3〜4ヶ月に一度は定期的に歯科に通っています。
歯を失う怖さを知ったからです。
20年介護をしてきた人間として言います。
これは脅しではなく、かなり現実に近い話です。
歯を守ることは未来の自由を守ること。
老後の資産防衛は
口の中から始まるのかもしれません。
みていただきありがとうございました!
色々お話ししましたが、
自分の人生を幸せにするなら歯の健康も必要不可欠な要素!
これに尽きると思います。
次回の内容はちょっと箸休め。
「横浜の献血ルームに行ってきた件。ちょっと豪華すぎないか??」
こちらを書かせていただきたいと思っています。
それではまた。
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